遺品整理の説明と大切なこと

遺品整理とは、亡くなられた方が残されたものを整理したり、生活を送られていた部屋などを整えたりすることを意味します。残されたものというと、資産的価値があるものを想像される方もおられるかと思いますが、この場合、資産価値が薄いものや故人の生活により密着していたであろう生活品などが、その主な対象です。こうした作業は、昔は主には亡くなられた方と近しい関係にある人、主には家族が担っていました。しかし、少子高齢化や、一人暮らしの高齢者の増加などによる家族関係の変化により、最近ではこれを専門とする業者も登場しています。また、住まい環境の変化も遺品整理には深く関係しており、故人が賃貸で生活されていた場合には、その明け渡しや家賃支払い義務の関係などで、早急にこれが行われることも多くあります。業務的な面ばかりで語られることが多い遺品整理ですが、そこには故人を偲ぶ、故人の思い出の品を大切に扱うなどといった心情的な面が込められていることも忘れてはいけません。

生きている内に考えておきたい遺品整理について

亡くなられた方の残された生活品や、その生活空間を整理することが遺品整理です。その対象には、一見しただけでは何の価値も感じられないようなものや、ありふれた物品も含まれています。しかし、それらは故人にとっては、生活を支えてくれた大切なもの、あるいは自分にとっては欠かせないものであったかもしれません。残された物にどんな思いが込められているのかということは、つまりは故人にしかわからないことであり、そこに遺品整理の難しさがあります。もちろん、物は単純に物でしかない。だから整理すること、処分することに何も感じないと言う方もおられるかもしれません。しかし、自分にとって大切だったものが、自分が亡くなった後とは言え、簡単に処分されてしまうことには、やはり多くの人は抵抗を覚えます。そこで大切なのが、生きている内、元気な内に、自分の遺品についてどう扱ってほしいかを考えておくと言うことです。家族と同居されている方は、家族の方にそれを伝えておく。ひとり暮らしの方は、近しい関係の人にそれを伝えておく、あるいはそれを書き残しておくと安心です。生きている内に、自分が亡くなった後のことを考えるなんて、と思われる方もおられるかもしれませんが、こうしたことも生きている内だからこそ、考えておきたいことです。

遺品整理は思い出を糧にする為に通る道

遺品整理は、生前の姿を思い浮かべながら行うものです。悲しいから思い出したくないはずなのに、自然と脳裏に浮かんでは消え、浮かんでは消えを繰り返します。顔を、声を、仕草を、一つ一つ思い出しながら遺品を手に取り、当時を懐かしむのですが、その結果なかなか思うように整理が追い付かなくなってしまいます。例えば父親が亡くなった時、庭に置いてある自転車を見て幼少期に自転車に乗る練習をしたことを思い出します。例えばクローゼットの奥から出てきた1個の野球ボール。それを手に取れば、少年時代にキャッチボールをしたことを思い出します。例えば物置から出てきた1本の釣竿。それを握れば、中学時代に一緒に海へ魚釣りをしに行ったことを思い出します。前へと進む為には過去を振り返っていては駄目だと思っても、つい振り返ってしまう。しかし、過去を振り返ることで得るものもあります。思い出の中には、教えて貰ったこと、与えて貰ったものが眠っていることもあるのです。それを明日への糧として、亡くなった人の分まで生きることを、遺品整理を通して教えて貰うことになります。

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